都心部から離れて


バイク便は企業間の書類等の配送にご利用頂く事が多く、
市内への配達が多いです。

しかしながら、個人宅へのお届のご依頼もあります。
そして、それは往々にして長距離の配送になる事が多いです。

ある時、個人宅へのお届のご依頼が入りました。
集荷は都心部のとある企業様。
お届先は個人宅ですが、あまり聞きなれない住所でした。

調べてみると、随分離れた山の中の様な場所でした。

距離があったので到着する頃には、だいぶ日が落ちて暗くなり始めてきました。

集落になっていて家がポツポツあるのは何となく分かるのですが
街灯も殆ど無く自分以外に車も走っておらず、とにかく道が暗く不安になっていきました。

お届先の住所は、ここら一体を指しているようで
頂いた番地ではお家を特定する事は出来ませんでした。

その為、目につく御宅を一件ずつお訊ねしなければなりません。
しかも、ぱっと回った所、どの家にも表札が出ていないのです。

こうなったら仕方がありません。
お届先のお客様に、どの辺りなのかお家に特徴はないか
訪ねようと電話してみましたが電話は繋がりませんでした。

これは大変だ、、、、と途方に暮れたところを、
偶然目の前に、第一村人の方が歩いているのを発見しました。

すぐに声をかけて、お届先をご存じでないかお訊ねしました。
すると、丁度すぐそこのお宅がお届先だと分かりました。

少しお話すると、ここらへん一帯は
殆ど同じ苗字だそうで、その方も同じ苗字でしたが親戚などはないとの事でした。

薄暗い中、住所の番地も同じ、表札も無く、苗字も同じ方ばかりの中での
個人宅様へのお届と言う、バイク便としては結構難易度の高い配送だったようです。

毎日いろいろな場所にお届けしていますが
実際に行ってみなければ判らない事が、まだまだ沢山あるんだなと思いました。

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